
2025年3月6日
便利箱/小田
過去4大会で3度の優勝を誇る埼玉西武ライオンズ・レディースは、今大会、どのような戦いを“魅”せるのか?!
コロナ禍の2021年に第1回大会が開催された「栃木さくらカップ」も今年で5年目。
女子野球のトーナメント大会(「フリーの部」が対象)の定番になりました。
2大会前の2023年から栃木市が冠となり「栃木市杯第5回栃木さくらカップ2025」となった今年は、3月22日(土)と23日(日)の2日間、クラブチーム・9チーム、大学チーム・6チーム、合計15チームが参加し、エイジェックさくら球場、とちぎ木の花スタジアム、國學院大學栃木学園硬式野球場、宇都宮清原球場の4球場で開催。
過去の大会を振り返ると、第1回が開催された2021年は、埼玉西武ライオンズ・レディースが優勝、エイジェックが準優勝。第2回大会では、埼玉西武ライオンズ・レディースが2連覇し、エイジェックも準優勝となり2年連続で涙を飲みました。
第3回大会では、読売ジャイアンツが決勝戦で 埼玉西武ライオンズ・レディースの3連覇を阻止して初出場・初優勝を果たし、埼玉西武ライオンズ・レディースが準優勝。昨年の第4回大会では、埼玉西武ライオンズ・レディースが決勝でハナマウイを下して返り咲きの優勝。ハナマウイは、第3回大会で準決勝で敗れた悔しさを晴らし決勝まで進んだが、準優勝という結果に。
今大会に目を向けると、大学チームでは、桃山学院教育大学と仙台大学の2チームが初出場。クラブチームでは、東近江バイオレッツが初出場となり、合計3チームが初出場となる。
桃山学院教育大学は、初戦でさくらカップの常連・GOLD'S GYM BASEBALL CLUB WOMEN'Sと対戦。仙台大学は、第1回大会と第2回大会で準優勝している強豪・エイジェックを迎え撃つことになり、どちらのチームも初戦突破には、かなり高い障壁と言えるが、どのような戦い方をするのか、旋風を巻き起こすことができるのかに注目したい。
これまでの5大会、全大会に参加しているのは、埼玉西武ライオンズ・レディース、GOLD'S GYM BASEBALL CLUB WOMEN'S、アサヒトラスト、エイジェック、尚美学園大学の5チーム。
中でも、GOLD'S GYM BASEBALL CLUB WOMEN'Sと尚美学園大学の2チームは、これまで準決勝や決勝に勝ち上がったことがなく、「今年こそは」という思いもあるだろう、常連の意地を見せてくれるかどうか、どこまで駒を進められるのかに注目したい。
戦力的な目線や、過去の大会の成績から考えると、埼玉西武ライオンズ・レディース、ハナマウイ、アサヒトラスト、エイジェック、ZENKO BEAMSあたりが盤石…と言いたいところだが、ハナマウイとZENKO BEAMSは、今大会に参加していないこともあり、埼玉西武ライオンズ・レディース、アサヒトラスト、エイジェックの3チームが順当に勝ち上がるだろうと予想できる。
昨年3位タイとなったのは、はつかいちサンブレイズと大阪体育大学の2チーム。
大阪体育大学は、今大会不参加となったが、はつかいちサンブレイズは、昨年、準決勝でハナマウイに2対3で敗退。同年の第19回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会の初戦では、ZENKO BEAMSに6対11で敗退し、第2回大会の栃木さくらカップ2022でも、ZENKO BEAMSに1対2で敗戦していることもあり、ZENKO BEAMSと対戦することになれば鬼門になるだろう。しかし、宿敵のZENKO BEAMSと、昨年、涙を飲んだ相手のハナマウイの2チームが今大会に参加していないことは好材料と言え、昨年の準決勝敗退を超えられるか注目したい。
今年の「栃木市杯第5回栃木さくらカップ2025」も、見所や注目ポイントが多く、楽しみで仕方がない。毎年、一年の一番最初に開催される女子野球大会とあって、各チームにとって、今年一年をどのように戦っていくのか、戦略面で重要となる大会。
結果もさることながら、今年も「栃木さくらカップ」から始まる、女子野球選手の華麗なプレーと、野球を楽しむ純粋な笑顔が見られると思うと、ワクワクしてくる。